【1989年】


■リリ&スージーのアルバム「オケイ、オケイ!」

スウェーデンの女性デュオ。バックは流行のユーロ・ビートだが、しっとりした声で幻想的な雰囲気を漂わせる。「レット・アス・ダンス」は大人の恋人向き。またフジ系のドラマに使われた「哀愁のモニュメント」も味わい深い。


■パシフィックウィンズのアルバム「パシフィック・コースト・ハイウェイ」

極上のイージー・リスニング集だ。演奏陣が、ジェフ・ポーカロら米西海岸を代表する豪華なミュージシャン。そして彼らが好んで聴く作品ばかりを集めた。意外な選曲と遊び心いっぱいで楽しい。


■レイ・ブライアントのアルバム「ブルー・ムーズ」

1987年のNY録音に、1988年の「ゴールデン・イヤリング」と同時期の収録を加えた。トリオの顔ぶれも同じ。初めの4曲がトリオ演奏、後の4曲がソロ。ビリーの持ち歌や「ブルー・モンク」などをさりげなく弾いて、いい雰囲気だ。


■ルンバ・ライのアルバム「マイ・ヤ・シカ、ローラ」

ヨーロッパ経由ではなく、本場ザイールの首都キンシャサで録音したリンガラ・ポップス。スタジオの設備はヨーロッパに劣るが、アフリカらしい臨場感にあふれている。



湯村紗瑛