シカゴのエレクトロ・ポップ音楽デュオ:パルサーズ

【1997】

パルサーズは、アメリカのシカゴの兄弟2人による音楽デュオ。エレクトロ・ポップ(エレポップ)系。1996年にメジャーな音楽シーンに登場した。

デイビッドとハリーのトランフィオ兄弟で構成される。2人は、アナログ・シンセと呼ばれる一世代昔の電子楽器に、魅かれたという。

1996年10月、「Submission To The Master」で全米デビュー。1997年5月、初めてのフルアルバム「pulsars 僕のペットはロボット」を発売した。

デビュー作は、シンセサイザーらしい音にあふれ、ロック、ポップス、ハウス、テクノなどさまざまな音楽の要素が取り込まれている。

兄弟ふたりが小学生だった1970年代、兄はギター、弟はドラムで遊び始め、1980年代に入るとシンセサイザーや録音機材を自宅にそろえ、“宅録”に没頭する。

兄は高校卒業後、スタジオ・エンジニア兼ミュージシャンとしてインディーズで活躍。1995年から弟と「パルサーズ」を名乗り、本格始動。pulsarは脈動星(規則的な周期で電波を発する小天体)の意味。英国の人気を2分するブラーとオアシスの両バンドのシカゴ公演に前座で出演、トランペッターのハーブ・アルパート主宰のレコード会社「アルモ・サウンズ」と契約した。

戸川利郎

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